電気代を少しでも抑えたいと考えたとき、候補として名前が挙がるのが基本料金0円をうたう新電力「おてがるでんき」です。使った分だけを支払うシンプルな料金体系で、電気をあまり使わない世帯ほど恩恵が大きいサービスとして知られています。とはいえ新電力は数が多く、本当に自分の家庭で安くなるのか判断しづらいのも事実です。
この記事では、おてがるでんきの料金プランやエリア別の単価、実際の評判・口コミ、メリットとデメリットを整理しました。契約前に確認しておきたい注意点までまとめているので、乗り換えを検討する際の判断材料としてご活用ください。
光回線・インターネット回線の比較情報を発信。料金プランや口コミを中立的な立場で整理し、選び方の判断材料をお届けします。
おてがるでんきの基本情報とプラン概要

おてがるでんきは、株式会社エクスゲートが提供している新電力サービスです。最大の特徴は基本料金が0円で、使った分の電力量料金だけを支払う仕組みにある点で、従来の大手電力会社のようにアンペア数に応じた固定費がかかりません。契約手数料も不要なため、乗り換えの初期負担が小さいサービスといえます。同じ会社が光回線「おてがる光」やガスサービスも展開しており、光熱費と通信費をまとめて管理できる点も他社にはない特徴です。
運営会社と供給エリア
運営元の株式会社エクスゲートは、東京都新宿区西新宿の新宿アイランドタワーに本社を構える事業者です。供給エリアは北海道・東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州の9エリアで、沖縄と一部離島を除く全国で申し込みが可能です。契約実績は10万件以上とされており、新電力としては一定の規模があります。電気そのものは既存の送配電網を使って届けられるため、乗り換えによって停電が増えたり電気の品質が落ちたりすることはありません。
料金プランの種類と選び方
用意されているプランは、一般家庭向けの「ファミリーMプラン」と、電気の使用量が多い商店や事務所向けの「ワークMプラン」の2種類です。どちらも基本料金は0円で、違いは想定される使用量と料金の設計にあります。一般的な戸建てやマンションにお住まいであればファミリーMプランが基本の選択肢になり、店舗兼住宅や事業用途で電気を多く使う場合にワークMプランが候補となります。プラン数が絞られている分、料金比較の手間が少なく仕組みを理解しやすい構成です。
料金プランとエリア別の電気料金単価

おてがるでんきの料金は、基本料金0円に電力量料金を加えたシンプルな構成です。電力量料金の単価はエリアごとに異なり、関西エリアや九州エリアは25円台、北海道エリアは35円台と地域差があります。さらにおてがる光とのセット割を適用すると単価が下がる仕組みになっており、通信サービスとまとめるほど負担が軽くなる設計です。以下にエリア別の単価をまとめました。
エリア別の電力量料金一覧
各エリアの1kWhあたりの電力量料金は次のとおりです。いずれも基本料金は0円で、右端の列はおてがる光とのセット割を適用した場合の単価を示しています。まずは自分の住んでいるエリアの単価を確認し、現在契約している電力会社の従量料金と見比べてみてください。単価だけを見ると差が小さく感じられる場合でも、基本料金がゼロになる分の差は使用量が少ない世帯ほど大きく効いてきます。
| エリア | 基本料金 | 電力量料金(1kWh) | セット割適用時 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 0円 | 35.44円 | 35.00円 |
| 東北 | 0円 | 29.71円 | 29.00円 |
| 東京 | 0円 | 30.85円 | 30.00円 |
| 中部 | 0円 | 28.90円 | 28.00円 |
| 北陸 | 0円 | 30.83円 | 30.00円 |
| 関西 | 0円 | 25.54円 | 25.00円 |
| 中国 | 0円 | 32.83円 | 32.00円 |
| 四国 | 0円 | 30.66円 | 30.00円 |
| 九州 | 0円 | 25.40円 | 25.00円 |
※2026年9月時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
基本料金0円の仕組みと別途かかる費用
基本料金0円とは、電気をまったく使わなかった月の請求が電力量料金分は発生しないという意味です。大手電力会社では契約アンペア数に応じて毎月1,000円前後の基本料金がかかるケースがあるため、この固定費が丸ごとなくなる点は分かりやすいメリットといえます。ただし燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は別途加算されます。これらはどの電力会社を選んでも国の制度や燃料価格に応じて発生する費用なので、請求額を試算するときは単価だけでなくこの加算分も見込んでおきましょう。
おてがるでんきの評判・口コミ

実際に契約した人の声を見ると、おてがるでんきの評価は使用量や家族構成によって分かれています。電気料金の比較サイトに寄せられた口コミでは総合評価3.75点(5点満点)で、★4以上の評価が75%という結果でした。件数自体は4件と多くはないため参考値ではありますが、良い評判と気になる評判の両方に傾向が見て取れます。ここでは具体的にどのような声が挙がっているかを整理します。
良い評判として多い声
もっとも多いのは、基本料金が0円である点を評価する声です。電気をあまり使わなかった月でも固定費がかからないため、一人暮らしや日中家を空けることが多い世帯から支持を集めています。口コミのなかには月1,000円以上の削減につながったという報告もありました。また、請求が使用量に応じた分かりやすい構成になっているため、何にどれだけかかっているかを把握しやすく家計管理が楽になったという声も見られます。
- 基本料金が永年0円で、電気を使わない月の固定費がかからない
- 月1,000円以上の電気代削減につながったという報告がある
- 請求の内訳がシンプルで家計管理がしやすい
- 解約金がないので合わなければすぐに切り替えられる安心感がある
気になる評判・不満の声
一方で、必ずしも全員の電気代が安くなるわけではないという指摘もあります。電力量料金の単価は大手電力会社と大きく変わらないエリアもあるため、使用量が多い世帯では基本料金0円のメリットを単価差が上回らないケースがあります。また、ポイント還元の仕組みがない点に物足りなさを感じる声や、新電力ゆえに知名度や運営実績が大手より少ないことを不安視する意見も見られました。
- 使用量が多い世帯では必ずしも安くならない場合がある
- ポイント還元の制度がない
- 大手電力会社と比べて知名度・運営実績が少ない
- 口コミの絶対数がまだ少なく判断材料が限られる
おてがるでんきのメリット

おてがるでんきの強みは、料金体系の分かりやすさと乗り換えのしやすさに集約されます。基本料金0円というシンプルな設計に加え、契約期間の縛りや解約金がないため、試してみて合わなければ戻すという選択も取りやすい構成です。さらに電気だけでなくガスや光回線もまとめられるセット割が用意されており、生活インフラを一社に集約したい人にとって使い勝手のよいサービスとなっています。
基本料金0円で使った分だけの支払い
大手電力会社の従量電灯プランでは、契約アンペア数に応じた基本料金が毎月固定で発生します。おてがるでんきはこの固定費がかからないため、電気の使用量が少ない月ほど請求額を抑えやすくなります。とくに一人暮らしや単身赴任、別荘やセカンドハウスのように使用量が月によって大きく変動する住まいでは、使わない月の負担がほぼゼロになるという点が実感しやすいメリットです。
契約期間の縛りと解約金がない
おてがるでんきには契約期間の縛りがなく、解約金や違約金もかかりません。契約手数料も不要とされているため、乗り換えのために先に費用を払う必要がない点も安心材料です。新電力への切り替えをためらう理由として「合わなかったときに戻せないのでは」という不安が挙げられますが、この条件であれば実際の請求額を数か月見てから判断できます。電気工事も不要で、スマートメーターが設置済みであれば工事費もかかりません。
ガス・光回線とのセット割
同じ事業者が提供する「おてがるガス」とセットで契約すると、ガスの基本料金が最大10%割引されます。さらに光回線の「おてがる光」と組み合わせると、電気の電力量料金に割引が適用され、エリアによっては1kWhあたり0.4〜0.85円ほど単価が下がる計算です。光回線との同時申し込みでギフト券がもらえる特典も用意されており、光熱費と通信費をまとめたい世帯にとっては複数の割引が積み上がる形になります。
- おてがるガスとのセットでガス基本料金が最大10%OFF
- おてがる光とのセットで電力量料金の単価が割引
- 光回線の同時申し込みでギフト券の特典あり
- 電気・ガス・通信の請求をまとめて管理できる
※2026年9月時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
おてがるでんきのデメリットと注意点

基本料金0円という分かりやすい強みがある一方で、契約前に把握しておきたい弱点もいくつかあります。とくに支払い方法による手数料と、プランの選択肢の少なさは、申し込んだあとで気づくと損につながりやすいポイントです。自分の生活スタイルに当てはまるかどうかを、契約前に確認しておくことが後悔を防ぐ最短ルートになります。
支払い方法によっては手数料がかかる
おてがるでんきはクレジットカード払いであれば手数料がかかりませんが、それ以外の支払い方法では毎月の手数料が発生します。口座振替は110円(税込)、SMSオンライン決済は330円(税込)、コンビニ払いは880円(税込)が加算される仕組みです。コンビニ払いを選ぶと年間で1万円を超える負担になるため、基本料金0円のメリットが相殺されてしまいます。クレジットカードを持っていない場合は、この点を含めて総額で比較しましょう。
| 支払い方法 | 手数料(税込) | 年間換算 |
|---|---|---|
| クレジットカード | 0円 | 0円 |
| 口座振替 | 110円 | 1,320円 |
| SMSオンライン決済 | 330円 | 3,960円 |
| コンビニ払い | 880円 | 10,560円 |
※2026年9月時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
プランが少なくオール電化には非対応
用意されているプランはファミリーMプランとワークMプランの2種類のみで、オール電化住宅向けの専用プランは提供されていません。オール電化住宅では夜間の電気料金が安くなる時間帯別プランを契約しているケースが多く、そこからおてがるでんきに乗り換えると夜間の割安な単価が失われ、かえって電気代が上がる可能性があります。また、ポイント還元の制度もないため、還元によるお得感を重視する人には物足りなく感じられるでしょう。
おてがるでんきがおすすめな人・おすすめでない人

ここまで見てきた料金体系と評判を踏まえると、おてがるでんきが向いているかどうかは電気の使い方でかなりはっきり分かれます。基本料金0円の恩恵は、電気の使用量が少ない世帯ほど大きくなる構造だからです。逆に使用量が多い世帯では、固定費が消える効果よりも1kWhあたりの単価差のほうが請求額に影響します。判断に迷ったときは、次に挙げる条件に自分がどれだけ当てはまるかを確認してみてください。
おてがるでんきがおすすめな人
もっとも相性がよいのは、一人暮らしや二人暮らしで電気の使用量が少ない世帯です。基本料金という固定費がなくなる分だけ、月々の請求額を素直に抑えやすくなります。おてがるガスやおてがる光もあわせて契約したい人であれば、セット割によって単価がさらに下がるため検討する価値があります。解約金がないので、まずは数か月試して判断したいという慎重なスタンスの人にも向いています。
- 一人暮らし・二人暮らしで電気の使用量が少ない世帯
- ガスや光回線もまとめて一社で管理したい人
- クレジットカード払いができる人
- 解約金なしでまず試してみたい人
おてがるでんきをおすすめしない人
反対に、オール電化住宅にお住まいの人には向きません。夜間の割安な単価が用意されていないため、時間帯別プランから乗り換えると負担が増える可能性が高いからです。電気の使用量が非常に多い世帯も、基本料金0円の効果より単価差の影響が大きくなるため、事前の試算が欠かせません。ポイント還元を重視する人や、大手電力会社の安心感を優先したい人も慎重に検討したほうがよいでしょう。
- オール電化住宅で時間帯別プランを契約している人
- 電気の使用量が非常に多い世帯
- 電気代のポイント還元を重視する人
- クレジットカード以外での支払いを予定している人
おてがるでんきの評判まとめ
おてがるでんきは、基本料金0円と解約金なしという分かりやすい条件がそろった新電力です。供給エリアは沖縄・離島を除く全国9エリアで、電力量料金の単価は関西25.54円、東京30.85円のように地域差があります。おてがる光やおてがるガスとのセット割を組み合わせれば、電力量料金の単価がさらに下がり、ガスの基本料金も最大10%割引される仕組みです。
注意点として、クレジットカード以外の支払い方法では毎月110円から880円の手数料がかかること、オール電化住宅向けのプランがないことが挙げられます。電気の使用量が少ない世帯ほどメリットが大きく、使用量が多い世帯やオール電化住宅では慎重な試算が必要というのが、ここまでの情報を踏まえた結論です。契約期間の縛りがないサービスなので、条件が合いそうであれば実際の請求額を見ながら判断するという選び方もできます。
| 項目 | おてがるでんきの内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社エクスゲート(東京都新宿区西新宿) |
| 基本料金 | 全エリア0円 |
| 電力量料金 | 25.40円〜35.44円(エリアにより異なる) |
| 供給エリア | 沖縄・離島を除く全国9エリア |
| 契約期間・解約金 | 縛りなし・解約金0円 |
| 支払い方法 | クレジットカード(手数料0円)ほか |
| セット割 | おてがる光・おてがるガスとのセット割あり |
| オール電化プラン | なし |
※2026年9月時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
